《移動舞台車》は、やなぎみわ氏の演劇分野での活動において最新作となる『日輪の翼』（原作： 中上健次）の舞台装置であると同時に、独立した美術作品でもあります。

台湾独自の文化である舞台車は、照明や音響などの機能を持ち、派手な装飾と電飾が特徴です。台湾ではレンタルステージとして用いられています。

やなぎみわ氏の《移動舞台車》は、台湾から日本に輸出するため、「トラック」ではなく「トレーラー」の仕様で特別に製造されたもの。トレーラーの後部「リアカー」が舞台として制作されており、運転席を含む「ヘッド」と一体となって日本の道路を走行します。リアカーだけで13トンにもなる《移動舞台車》は、油圧によってひらき、ステージへと変容。その変容過程も見どころのひとつです。2015年には、この《移動舞台車》を用いて演劇公演が行われる予定です。

リアカーがひらき、ステージとなった状態での照明演出に、フルカラーLEDをご活用いただいています。

照明： 藤本隆行

やまぎみわ Stage Trailer Project http://yanaginichirin.blogspot.jp/
ヨコハマトリエンナーレ2014　http://www.yokohamatriennale.jp/

【使用製品】
天井絵  iColor Flex LMX x 3本
ミラーボール照射  ColorReach Powercore x 1台
ミラーボール周囲  C-200 x 8台
天井照射  ColorBlast 12 x 6台
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この移動舞台車が、「第19回CSデザイン賞」（2016年7月発表）にて、
中川ケミカル賞を受賞されました。
http://www.cs-designaward.jp/19th/general.html